5月15日の「皇位継承全体会議」での私の発言は、以下の通りです。
5月15日の「皇位継承全体会議」での私の発言は、以下の通りです。
前回会議でも申し上げたが、論点を「女性皇族の婚姻後の身分保持及び配偶者・子の身分」と「皇統に属する男系男子の養子縁組」という2点にしぼるというやり方は、極めて強引であり、このままとりまとめようとすることには反対する。
天皇の制度の問題は日本国憲法の条項と精神に基づいて議論、検討すべきであり、二つの論点ともに、天皇は男系男子によって継承されるべきということが「不動の原則」になっていることには憲法上も重大な問題がある。
日本国憲法は、日本国民統合の象徴である天皇の地位の根拠は、主権の存する国民の総意に基づくとしており、この規定に照らせば、多様な性を持つ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を男性に限定する合理的理由はどこにもない。女性だから天皇になれないというのは、男女平等を掲げる憲法の精神に反する。
女性天皇、女系天皇について正面から議論すべきである。
その点から、第1の論点とされた、「女性皇族の婚姻後の身分保持及び配偶者、子の身分」については、なぜ女性・女系天皇を認めて、男性皇族と同等の制度としないのか。女性の場合にのみ宮家創設を認めず、配偶者や子に皇族の身分を与えないことは、男女平等を掲げる憲法の精神に反する。この案は認められず、反対する。
第2の論点とされた「皇統に属する男系男子の養子縁組」には、さらに重大な問題がある。
養子縁組、旧皇族の皇籍復帰という案は、そもそも2005年の有識者会議の報告書で「国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの視点から見ても問題点があり、採用することは極めて困難である」と指摘され、否定されたものである。
「十一宮家」というが、2005年報告書は、いまの天皇との「共通の祖先は約600年前の室町時代まで遡(さかのぼ)る遠い血筋の方々である」ということを指摘し、「これらの方々を広く国民が皇族として受け入れることができるか懸念される。皇族として親しまれていることが過去のどの時代よりも重要な意味を持つ象徴天皇の制度の下では、このような方策につき国民の理解と支持を得ることは難しい」と述べている。
こうした2005年報告書の問題提起を覆す論拠については何も示されていない。
また、旧宮家の子孫だといって、一般国民として生まれ育った人を特別な身分である皇族とすることは、憲法14条1項が否定した「門地による差別」に抵触する。憲法上の疑義があり、深刻な問題が生じるものであり、第2の論点についても明確に反対する。
前回の会議で衆議院議長は「今国会中には是非とも皇室典範改正案の成立にまでこぎ着けたい」とのべたが、憲法上の疑義がある問題を数の力で押し切るようなことはあってはならない。
しかも、どの世論調査をみても、国民の大多数が女性天皇に賛成している。日本国憲法が定めた天皇の地位の根拠は、国民の総意に基づくものである以上、この世論を無視する形で進めること自体が、憲法の条項と精神に反するものである。
議論を白紙に戻して、女性天皇について正面から議論すべきである。
今回の全体会議をもって「両院正副議長によるとりまとめの調整に入る」ことには反対であり、引き続き、国民の幅広い意見を聞き、議論を続けるべきである。
https://x.com/koike_akira/status/2055421430217793689?s=46

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